コラム&エッセイ
散骨 編その4
散骨の旅 体験談 第二話 「爽やかな朝」
ジャンル:コラム>散骨/最終更新日:2018.09.14
朝日が注ぎ込む水面
その後、件のお寺に出向き高齢の父が勘違いしていた事を正直に話すと、 お金を戻すと言う事になり、お礼を述べてお寺を後にしましたが、 何かモヤモヤとした気持ちと、遺骨の納骨問題は残ったままとなりました。
後日お墓を決める際、腑に落ちない事件のあった納骨堂と合同墓を選択する気は全く無く、他の納骨方法を探すこととなります。
そして私の気持ちは宗教的なしきたりや、世間一般の風習などから 離れて行き「自分の思う通りの葬送」へと、どんどん傾いていきました。
親父と二人だけで最後の旅をしたい ひなびた旅館でふたりだけでお酒を飲みたい 父が日頃から語っていた。
そして、親父が青春時代を過ごした島 「そうだ!江田島へ散骨に行こう---」 自分の思うとおりの葬送方法がやっと決まりました。
7月下旬決行、とても爽やかな朝で、散骨の旅のスタートです。
花束を買って地図を片手に、九州~広島~呉へと列車を乗り継ぎます。
呉から船に乗ってデッキから眺める景色は、父の青春時代を想像 しながら島々と重なり、私が父になったかの様な妙な懐かしさを覚え、 「江田島へ戻ってきたよー」と叫びたい気分でした。
心地よい潮風にあたりながら、楽しかった父との事を思い出しているうちに もう江田島の桟橋が目の前です。
タクシーを探し運転手さんと打合せをして、 いよいよ最後のお別れの地点を探して車は走り始めました。
次回第三話は「水平線に沈む夕陽」
後日お墓を決める際、腑に落ちない事件のあった納骨堂と合同墓を選択する気は全く無く、他の納骨方法を探すこととなります。
そして私の気持ちは宗教的なしきたりや、世間一般の風習などから 離れて行き「自分の思う通りの葬送」へと、どんどん傾いていきました。
親父と二人だけで最後の旅をしたい ひなびた旅館でふたりだけでお酒を飲みたい 父が日頃から語っていた。
そして、親父が青春時代を過ごした島 「そうだ!江田島へ散骨に行こう---」 自分の思うとおりの葬送方法がやっと決まりました。
7月下旬決行、とても爽やかな朝で、散骨の旅のスタートです。
花束を買って地図を片手に、九州~広島~呉へと列車を乗り継ぎます。
呉から船に乗ってデッキから眺める景色は、父の青春時代を想像 しながら島々と重なり、私が父になったかの様な妙な懐かしさを覚え、 「江田島へ戻ってきたよー」と叫びたい気分でした。
心地よい潮風にあたりながら、楽しかった父との事を思い出しているうちに もう江田島の桟橋が目の前です。
タクシーを探し運転手さんと打合せをして、 いよいよ最後のお別れの地点を探して車は走り始めました。
次回第三話は「水平線に沈む夕陽」